どう過ごすのかが大事

日本社会では不況が長引き、大学を卒業しても就職が厳しいようです。それでも、とにかく何でも良いから職に就こうとする場合がよく見られます。あたかも無職であることで何か一段下であるかのような錯覚を覚える人も多いのですが、人間にとって重要なのは「職についているかどうか」では無く「その時何をしているか」だと言えます。すなわち、無職という期間を無為に過ごすのか、未来へ向けての学習や鍛錬期間、社会に何がしかの貢献をする期間とするのかこそが大きな差であると言えるのです。

時間ができる

失職したりして急に無職になった場合、よく有るのが「何をしたら良いのか分からない」という状態になることです。仕事をしている間は会社が決めたタイムスケジュールに従って動いていれば良かったものが、突然解き放たれてしまって困惑するのも無理は有りません。

しかし、こうした時こそ、時間がないときは出来なかった「勉強」や「訓練」に時間を使いましょう。時間は人間のもつ資産のうち最高の価値を持つものであり、それを未来に投資することが出来れば必ず大きな利益となって帰ってくるのです。

成長の期間

勉強などに限らず、長期旅行に行ったりボランティアに参加して見聞を広めるというのも良い時間の使い方です。仕事で疲れきってしまってという場合はまず休息するのが先決ですが、回復したのならば、今まで出来なかった事をして人間的に大きくなるのが無職期間の最も有意義な使い方でしょう。

現在、健康上の理由や企業の倒産などで失職することは珍しくも有りません。その中で「無職の期間は成長の期間」と捉えて、未来のための布石、手が打てるかどうかが、人生における大きなターニングポイントとなるのです。